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~土の力、花の力、人の力のめぐりを~

長野県菅平高原に根づいた植物たちの力を 

心と身体にまっすぐ届ける

 

Highland Remedies’ Story

ハイランドレメディーズのものがたり

 

ハイランドレメディーズは、植物たちがもっているピュアなエネルギーをストレートに届ける、セルフケアのためのブランドです。

標高1400メートルの長野県菅平高原で、丁寧に手作業で育てられた原料植物たちの生命力を引き立てるよう、

なるべくシンプルな手法を心がけて製品づくりをしています。

 ハイランドレメディーズに使われるカレンデュラとアルニカは、3年以上の時をかけて生まれた、菅平高原の大地の性質を記憶した自家採種(農家が育てた作物から自分で種を採り、その種で次の作物をつくること)し、種が咲かせた花を、一つひとつ手摘みし乾燥させ、選ばれたオイルで浸出させたシンプルな製品は、深いところに届いて寄り添い、わたしたちを癒してくれます。

 創始者である竹脇献が2002年に薬用植物栽培に出会い、2016年に菅平の地を選んで開墾からスタートし、2020年に製品ができあがり現在に至るまでのハイランドレメディーズの物語。少し長くなりますがどうぞお付き合いください。

 

 


 

 

植物を観て、感じて、動く

 

 ハイランドレメディーズの原料となるカレンデュラ とアルニカは、竹脇ひとりの手でつくられています。バイオダイナミック農業という自然のエネルギーの循環を重視し、農薬や化学肥料を使わず、天体の動きを意識する日々のなかで、竹脇が一番大事にしていることは、“植物を観察すること”です。

 「バイオダイナミックといっても、基本はあるものの、実際の育て方は農園によって違う。僕が一番大事にしているのは観察。目の前の植物を観て、感じて、動く。ガーデンに出るたびに、その日その時の植物を観て、『ちょっと葉っぱがゆらゆらしているな』『ちょっと元気がないな』『今日はハッピーそうだね』と感じて、必要だと思ったことをする。それに対する植物の反応を観察して、また動く。この試行錯誤をイギリスの畑とガーデンで学んだよ」

 東京の中心地で生まれ育った竹脇が農業に出会ったのは、イギリスです。フォトグラファーとしてイギリスの田園風景を撮っていた2000年、いままで食べた中で一番おいしいとおもった野菜の畑を訪ねたところ、そこはバイオダイナミック農業を行っている農園でした。農園で研修生として働くようになり、その後、バイオダイナミックで薬草を育てているガーデナーと知り合い、「いつか自分で畑をやる時には、一人でも始められる薬草にしよう」と心に決めました。

 「『バイオダイナミック農業は、とにかく大変でしょう』とよく言われるんだけど、僕はこれしか知らないから比較対象がない。こうやってやるもんだと思っているから、機械をつかわず畑を耕すことも、農薬を使わないことも大変だと感じないし、ガーデンでのフィジカルワークはすべて楽しい。天体の位置との関係性や種蒔きカレンダーなど、バイオダイナミックはきまりが多いとおもっている人も多いけど、大切なのは、その日の太陽と目の前の植物。接客でもなんでもそうだけど、マニュアル以前に人としてあたりまえに気持ちがいいことがあるのと同じように、植物を育てる時も、ルールや文献以前のあたりまえのことがある。それが太陽の光であり、観察であり、そういうあたりまえの部分を僕は大切にしている。人間の知識や経験をおしつけずに、植物のリズムを尊重して、 “その種の力を生かしきった、一番いいものを創ること”にこだわっているんだ」

プラント・ファースト「植物第一」

標高が高く、乾燥していて、日照時間が長い菅平は、竹脇が農業を学んだイギリスの栽培地と気候が似ており、経験を活かしやすい場所でした。また、周辺一帯は、江戸時代に上田藩が薬草栽培をしていたとされる薬草ゆかりの土地でもありました。

最初に植えたのは、カレンデュラとアルニカ。どちらも薬効が高く、古くからヨーロッパで人々を癒すために使われてきた薬草であり、自分で始めるならこの2種からと決めていました。最初の年は、翌年に植えるための種を採るためだけに花を咲かせ、3年かけて製品の原材料として使えるレベルの納得いく品質をもった種をつくっていきました。とはいえ、最初から順調に花が育ったわけではありません。

最初の年はススキ、オオヨモギ、クマザサに覆われた土地を開墾し、小さなスペースで土づくりをはじめて、バイオダイナミック農業で素晴らしい薬草を育てている欧州の栽培家たちから直接種を分けてもらい、種を植えました。

「化粧品の原料栽培に目覚めるきっかけをくれたスコットランドの栽培家から分けてもらった種は、最初の年は失敗してしまった。その年、ちょうど彼が僕のガーデンを訪ねてくれた。『どうだい、栽培の調子は?あの種はどうなった?』と聞く彼に『いろいろ大変で、今年はダメだったんだ』と答えたら、その様子から何かを感じとったんだろうね、彼に強く叱られたんだ。『そんな気持じゃ甘い!君は失敗したんだ。この1年を無駄にしたんだ。もっとプラント・ファーストでやらなくては!』

彼の言葉は、植物とはどういういのちの存在なのか?を考えるきっかけとなった。植物は、自分では動けない。其処の条件のなかで生きていくしかない。ぼくが自分の都合でタネを蒔いたからには、プラント・ファースト、植物のこと第一で面倒をみる。そんなあたりまえのことに気づき、目が覚めた。

 カレンデュラなら地中海沿岸地域、アルニカならヨーロッパの準高山地域というように、種にはもともとの自生地がある。本来の環境と違う場所で育てるからには、自分がそこの違いを調整してやらなければいけない。この失敗を経て僕は大いに反省し、植物と向き合い、薬草栽培をライフワークとする決意を固めたんだ」

花薬草のいのちを全うする

 

夏になると、ハイランドレメディーズのガーデン中にカレンデュラとアルニカの花が順次咲きます。花のエネルギーにあふれた、まばゆい景色です。その中で竹脇は毎日、何百、何千という花を摘んでいきます。最初は咲き誇る花を摘むことにとても胸が痛みました。

 「花は次の世代へと自分たちをつないでいくためのもの。種から芽を出して、成長して、やっと花を開かせる。いのちの最終コーナーで、人間の都合で花を摘んでしまうことがすごくつらかった。でもある時、何かの本の中に“薬草たちが癒す力を備えていることを魂レベルで知っているのではないか”という一節をみつけた。その言葉が、自分の中にすっと入ってきた。それ以来、花を摘むときに罪悪感をもつことをやめたんだ。癒すという使命をもった薬草は、それを必要とするものに使ってもらうことでいのちを全うするのではないか?だとしたら、ガーデナーである僕は、一つひとつの魂に向き合い、一つひとつが一番いのちを輝かせるように育てて、必要とする人々に使ってもらうための最高の瞬間に花を摘むことで、“花薬草のいのちを全うさせる”という役割を果たすことができる。

“今日は花摘みの日”と決めていっせいに摘んでしまうことは簡単だけど、それでは、一つひとつのいのちを全うさせてあげることができないんだ。畑、花、と大括りにせず、一つひとつをいのちとして扱うから、1日に何度も、観察と判断を繰り返す。摘んだ後の工程でも、花の力を損なうことなく凝縮させていくことにこだわっている。それが、植物たちの魂に向き合い、いのちを全うさせるということだから」

すべては大きないのちの循環の一員

ハイランドレメディーズの製品は、育てたカレンデュラとアルニカの力を最大限引き出し、ストレートに伝えることができるように、シンプルな処方にしています。

カレンデュラは国産のコメ油に、アルニカは国産のひまわり種子油に漬け込み、浸出油としているほか、お米を発酵させてつくったアルコールなど、加えるものはできる限り国産の素材を選んでいます。シンプルでありながらも、処方や配合バランスは実績ある研究所のもとで行われており、使うとじんわりと深いところに届いて寄り添ってくれる、実直、骨太、ストレートな製品に仕上がっていると自負しています。日々の保湿はもちろん、赤み、かさつき、痛みなど、気になることを抱えている人ほど、違いを感じてくれているようです。

 ハイランドレメディーズは、「すべては大きないのちの循環の一員である」という考え方を大切にしています。ミツバチが花を訪れ受粉し、次の花へといのちが巡るように、土の中では虫や微生物たちがいのちをつないでいます。人も、動物も、植物も、大地も、水も、大気も、太陽も、宇宙も、それぞれがエネルギーを受けとり、渡して、循環しています。竹脇は言います。「僕も、ガーデンも、花薬草も、大きないのちの循環の一員なんだ」

​* テキスト文・写真の無断転載を禁じます。
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sugadaira medicinal herbs.

HIGHLAND REMEDIES.

菅平高原薬用植物栽培局

 

竹脇献(たけわきけん)organic_photo@hotmail.co.jp

​080-2818-6777

ガーデナー/写真家/ハイランドレメディーズ代表

日本にて写真家として活動後、イギリス南部に移転。2000年よりバイオダイナミック農法を学びガーデナーとして活動。2007年に帰国後、野菜や薬草づくりに従事。2016年に菅平高原にて薬用植物の栽培をスタート。2020年ハイランドレメディーズ創設。

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